アルネヤコブセンのエッグチェア
メンインブラックやバッグトゥザフューチャー2にも登場した「エッグチェア」は、アルネ・ヤコブセンが手掛けた作品です。
未来的なフォルムでモダン家具の代表的なエッグチェアは、デンマーク・コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのために作られたもので、1958年に誕生しました。
デザインだけではなく「長旅の疲れを癒したい」という気配りも素敵
今から60年近く前に作られたとは思えないデザイン性に優れたエッグチェアは、発砲ウレタンを加工した画期的で独創的な作品で、完璧なフォルムとして世界中から称賛されています。
ヤコブセンは、彫刻家のように自宅のガレージで粘土を使用して、エッグチェアのシェル型を追求しました。まるで卵のような形をしたエッグチェアは、椅子に座りながらプライベートな空間を維持することが出来る工夫が凝らされています。
ホテルのロビー等に使用されることになっていたエッグチェアは、長旅で疲れた人の心に安らぎを与えるような、プライバシーを守るためのフォルムに設計されているのです。
また、もともと建築家として活躍していたヤコブセンは、建物と家具の空間デザインをトータルで考えた時に、垂直水平で構成された建物内においてエッグチェアの曲線が対比を生み、それぞれが引き立つ工夫を取り入れました。
椅子としての座り心地の快適性は当然の事ながら、ヤコブセンが生み出した椅子には完璧なデザインがあります。
時代を超えて愛される名作椅子として、現在でもヤコブセンの作品は多くのデザイナー達に影響を与えています。
ミナぺルホネンとアルネヤコブセンのコラボチェア
アルネ・ヤコブセンが生み出したエッグチェアを販売しているフリッツ・ハンセン社では、2012年にエッグチェアとスワンチェアから「ミナ・ペルホネン」とのコラボレーションチェアを受注販売しました。
もともとエッグチェアとスワンチェアは、いずれもSASロイヤルホテルのために作られたヤコブセンの代表的な作品です。名作椅子としても北欧家具界では知られており、デンマークのモダン家具に、ミナ・ペルホネンのファブリックをコラボレーションした限定チェアは、ファッション&インテリア業界で大きな話題となりました。
ミナ・ペルホネンは、日本のファッションデザイナーである皆川明が手掛けるブランドです。時代に囚われることのない、オリジナルのテキスタイルデザインを元に製品作りが行われているのがブランドの特徴です。
北欧ファブリックを思わせる自然の動植物をモチーフとしたミナ・ペルホネンのデザインは、物語性を強く感じる作品で、可愛らしさと力強さがあり幅広い世代の方に人気を博しています。
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そんなミナ・ペルホネンの2012-13秋冬コレクションにて発表されたテキスタイルの柄をアーカイブ生地に採用し、これまでにない華やかなエッグチェアとスワンチェアが、青山と大阪のフリッツ・ハンセン社の2店舗のみで限定販売されたのです。
無地のファブリックとは違うミナ・ペルホネンが生み出す独特のデザインが全面にあしらわれ、より特別感のある椅子へと変貌しました。
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