食後は横になった方が良い?消化を促進させる姿勢
”食後に寝ると牛になる”と昔から言われているため、食後に体を横にする事は良くない事のように伝えられていますが、実は食後に横になる事は、食べ物の消化吸収を高める事ができる良い姿勢です。胃に負担が掛からない正しい姿勢を取り、食べ物の消化を促進させて、心身をスッキリとさせましょう。
食後に寝ると太る?
食後に寝ると牛になるという言葉は、働かずに怠けている様子や消費カロリーが減るため、肥満になりやすいという意味を持っています。夜寝る前に食べると内臓を休める時間がないため、胃が荒れてしまう原因に繋がり、太りやすくなりますので、食後に寝るのはNGとされています。
しかし、食後に体を動かすと胃を動かすための血液が分散されてしまうため、消化スピードが低下してしまいます。食後に休める事は、消化をスムーズにするため、エネルギーに変換しやすくなるというメリットを持っています。昼食後に仮眠を取る程度なら、ダイエットにも良い姿勢となりますので、”30分くらい体を横にして休むのがベスト”です。
食後に横になるならどちら向き?
食後に体を休める時は、仰向けではなく横向きで寝るようにしましょう。
胃の入口は左、出口は右側にあるため、食べ物が胃の中に入ると左から右へと流れていきます。消化をスムーズにするなら、体の右側を下にして寝るようにしましょう。
左側を下向きに寝てしまうと消化不良を引き起こしやすくします。
特に、日本人の胃の形に多い「胃下垂」や「鉤状胃」の方は、消化に時間が掛かりやすいため、体を右側にして横になるは良い姿勢です。
逆流性食道炎の方は要注意!
胃酸や食べ物が食道に逆流してしまう「逆流性食道炎」の症状がある方は、食後に体の右側を下向きにして寝ると、逆流の症状が悪化しやすくなるので注意が必要です。逆流性食道炎の症状がある方は、体の左側を下向きにして横になるようにしましょう。
胸やけを引き起こしやすい、胃酸が上がってくる事がある、ゲップが多いなどの症状は、逆流性食道炎を引き起こしている可能性があります。食道は、胃酸に弱いため粘膜がダメージを受け、ただれや腫瘍が生じやすくなります。不快な症状が続く方は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
まとめ
食後に体を休める時は、体を右向きにする姿勢が基本となりますが、場合によっては左向きの方が良い姿勢の方もいます。体の症状に合わせて、胃に負担が少ない姿勢を取りましょう。
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