ヌータヤルヴィのフローラシリーズがとっても素敵な理由
北欧食器として人気の高い「フローラシリーズ」。
1966年にヌータヤルヴィから発表されたフローラは、1991年に製造が終了となってしまいました。
そのため、手に入れたいと思った時には生産が終了していたという、悔しい思いをした人が多い製品ではないでしょうか?
そんなフローラシリーズが、2014年の3月からファン待望の復刻モデルが誕生しました。
ヌータヤルヴィのフローラの復刻モデルの種類
日本のインテリア家具雑貨ショップの「スコープ」の働きかけにより誕生した復刻モデルでは、ヴィンテージ品としても人気が高いマウスブローにこだわって作られた商品のため、大変クオリティの高い製品に仕上がっています。
機械吹きではなく、職人によって作られた手吹きガラス製品のため、フローラが誕生した当時のヴィンテージ品を思わせるかのような美しさを持っています。
そんな復刻モデル盤のフローラシリーズでは、6種類の製品が登場しています。
・タンブラー23cl
・タンブラー36cl
・ボウル100mm
・ボウル150mm
・ボウル250mm
・ピッチャー120cl
いずれも個体差があり、1点1点に微妙なデザインや大きさ、重さなどに違いが見られます。
しかし、均一ではないからこそ生まれる温かみや繊細さが、マウスブローで作られるガラス製品の魅力でもあります。
アイスティー、フルーツ、お菓子など、何を入れようかワクワクとしてくるような可愛らしいフローラのデザインは、北欧を代表するデザイナーであるオイバ・トイッカが生み出した名作の一つとして、ますます愛されていくに違いありません。
ヌータヤルヴィのフローラのヴィンテージ品
フィンランドのヌータヤルヴィ社で誕生した「フローラ」は、バードシリーズ等で知られているオイバ・トイッカがデザインを手掛けました。
1966年に発表され、草花をモチーフとしたフローラのガラス製品は、オイバの代表的な作品の一つとなりました。その後1991年に生産が終了し、廃番となったフローラシリーズの入手は困難となりました。
そのため、ヌータヤルヴィやオイバ・トイッカのファンの間では、年代が古いフローラシリーズがヴィンテージコレクションとして高値で取引されています。
現在は、ほとんどのフローラ製品がクリアカラーとなっていますが、1978年までは「クリア・ライトブルー・ダークグレー・ヴァイオレット・ダークブルー」の5色が生産されていました。
爽やかで可愛らしいライトブルー、落ち着きのあるダークグレー、エレガントなヴァイオレット、高級感に満ちたダークブルーと、それぞれのカラーが持つ独特の魅力を持ったコレクションとなっています。
エンボス加工が施されたフローラのデザインは、光が当たることでキラキラとした輝きを放ちます。 ガラス製品が持つ美しさを凝縮したかのような、派手過ぎず落ち着きのある輝きが、時代を超えても愛されており、ヴィンテージ品は大変貴重な製品です。
2002年にイッタラ社よりフローラは復刻モデルが限定販売されていますが、手吹きによって作られたオリジナル品のフローラは、とても薄く繊細な輝きを放っているため根強い人気を得ています。
フローラのコピー品の見極め方
ヌータヤルヴィのフローラシリーズは、フィンランドから生まれた北欧食器として人気がありますが、その人気が故に「コピー品」が数多く存在するので注意が必要です。
コピー品を見極めるためには、信頼のおけるお店で購入するのが一番ですが、自分自身でもフローラ製品についてよく知ることも大切です。
まず、コピー品であるかどうかを見極めるポイントになるのが「シール」です。
フローラが誕生した「ヌータヤルヴィ」の他にも「アラビア」、「イッタラ」と記載されたシールが存在します。
ヴィンテージ品を購入する際には、シールが付いていないケースもありますが、未使用品等を購入する時には、出来るだけシールが付いているものを選ぶことで、コピー品の購入を防ぐことが出来ます。
それから、これまでに販売されてきたフローラの製品は「ボウル、グラス、タンブラー、プレート、ピッチャー」を始めとする29種類もの製品が存在しています。
全てを把握することは難しいのですが、購入前には既存の製品が存在するのかを確認するようにしましょう。
また、コピー品の特徴として良く挙げられるのが「底の厚み」です。
ヌータヤルヴィで製造されていたフローラシリーズは、高い職人技術によって作られていますので薄く均一な底となっているのですが、コピー品は厚みがあったり均一でないケースがほとんどです。
フローラのコピー品は、一見すると本物と変わらないように見える製品もあるため、偽物とわかりながら購入する方もいます。しかし、うっかりコピー品を買わされてしまわないように十分気を付けましょう。
フローラのタンブラー
ヌータヤルヴィ、イッタラから製造されたオイバ・トイッカの「フローラシリーズ」。
見ているだけで心がときめいてくるデザインの美しさに、心惹かれた方も多いのではないでしょうか?
しかし、廃番となってしまったフローラ製品は、“観賞用”として大事にしていた方も多いですよね。
大切な食器は割りたくない!という気持ちになりますが、廃番になっていたフローラシリーズが復刻モデルとして再び誕生したことで、以前よりも気軽に使えるようになりました。
食器の素晴らしさは使ってこそ初めてわかるものです。
フローラの製品を使ったテーブルは料理を惹きたててくれますので、いつもと同じ料理でも何倍も美味しそうに見せることが出来ます。
例えば、最も使いやすいフローラのタンブラー。
普段使いのグラスとして毎日でも活躍してくれますので、買って損のない製品です。
マウスブローで作られたフローラのタンブラーは、口当たりがよく持ちやすいというメリットもあります。
使い心地が良いところもフローラの魅力であり、特徴的なエンボスデザインの凹凸も見た目の華やかさだけではなく、滑り止めのような効果を生むのです。
ですから、実際にフローラのタンブラーを手にした際には、使いやすさにも驚かされます。
氷を入れた時のグラスの輝きが清涼感に満ちているため、レモンやミントを添えてフレッシュな飲み物を楽しみたくなります。
フローラのタンブラーなら、お客様用のグラスとして使うのも素敵ですよね。
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フローラのオリジナルボックスについて
オイバ・トイッカがヌータヤルヴィでフローラシリーズを販売した当初は、オイバがデザインを手掛けたオリジナルのボックスが付いていました。
ボックスのデザインは、フローラのデザインのモチーフとなっている草花がキュートに描かれており、時代を感じさせないオシャレでセンスの良いボックスのため、捨ててしまうのが勿体ないほどです。
そのため、ヴィンテージ品でボックスがセットになっている製品は、コンディションが良いものは貴重であることからプレミア度が高くなります。
デットストック品として眠っていたフローラが、ヴィンテージ品の専門ショップやオークションサイトから販売されることもあり、ヌータヤルヴィやオイバ・トイッカのファンにとっては、フローラ製品の中でも注目度が高くなります。
また、復刻モデルとして2014年に登場したフローラには、スコープ社の働きかけによってボックスのデザインに使われていたパターンを布にし、商品の梱包に使われています。
商品の破損を防ぐためだけではなく、不要なゴミにならずに再利用することが可能なので、可愛らしいオイバのデザインが、より一層楽しめるように工夫が施されています。
切りっぱなしの布になりますので、ちょっとした小物を作るのに最適です。
ボックスを手に入れることは難しいのですが、復刻モデルを購入すれば布が付いてきますので、フローラのパターンを使った自分だけのオリジナル作品に変身させてみるのも素敵ですよね。
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