荏原神社天王祭2015の日程や交通規制、併せて周辺情報まとめ
東京都品川区にある荏原神社には3大祭りがありますが、その1つである荏原神社天王祭があります。
歴史のあるお祭りですが、お神輿の運び方には一風変わったものがあります。
お神輿が河童?かっぱ祭りとも呼ばれる荏原神社天王祭は由来を知ると納得できて、お祭りの楽しみ方も分かりますので、日程や交通規制と併せて周辺情報についてご紹介しますね。
荏原神社天王祭がかっぱ祭りと言われる理由
品川には天王社が2つあるため荏原神社は「南の天王さま」と言われています。
「北の天王さま」は品川神社が担っていて、両方のお祭りがセットで天王祭になります。
昭和時代の初めまで周辺はまだ海でしたが須佐之男命(スサノオノミコト)の面影が海面に見えたという話から、一帯は禁漁区に変更、大切な場所として扱うようになりました。
このようなことから周辺を天王洲と呼ぶようになり、須佐之男命は水の神様なのでお祭りの参加者を「かっぱ」とみるようになったことから、別名“かっぱ祭り”と呼ぶようになったんですね。
豊作や豊漁を祈って荏原神社天王祭では、お神輿を海中移動させるのが習わしとなっています。
海だったところは徐々に埋め立てられてきましたので、荏原神社天王祭の中で海を渡るお神輿が陸地に上がる場所が変わるなど様変わりもあります。
最近では天王洲の埋め立てが進んでしまったので、荏原神社からお台場までお神輿を船に乗せて目黒川を渡っていくようになりました。
お台場の海浜公園では総勢100人が海に入って水しぶきを上げながらお神輿を担ぐ「海中渡御」がありますが、今は毎年の行事ではなくなってきました。
周辺の環境に左右されるお祭りもあるということですね。
北の天王さま(品川神社)では、2015年6月5日~7日のお祭りが予定されていますが、南の天王さま(荏原神社)は現在のところ未定とされています。
荏原神社天王祭に交通規制について
今ではお神輿を移動させるにも目黒川を船で渡すなど方法が変わったため、目立った交通規制の情報はありません。
一般的なお祭りでは道路上でお神輿を担ぐので通行止めや通行制限もありますが、荏原神社天王祭ではあまり気にしなくて良いようです。
ただ荏原神社のある場所は、たくさんのお祭り見学の人が自家用車で行って交通渋滞にならない場所ではありませんね。
神社まで行くのに公共交通機関を利用した方が便利なのは明らかでしょう。
お囃子奉納やたくさんの露店も出るため、車で行って混雑しない規模のお祭りでもありません。
最寄り駅は京浜急行新馬場駅で、歩いて10分くらいとかなり近いですよ。
せっかく荏原神社に行くならお参りもしっかり
天王祭のある荏原神社は、とても歴史のある神社として有名です。
和銅2(709)年からある由緒正しい神社で、源氏や徳川家との関わりを持っていたり、明治に入ってからは天皇家との関係もあるんですね。
源頼義は戦勝祈願をしていますし、徳川幕府からは歴代の将軍から朱印を受けています。
江戸時代まで京都が首都と言う扱いで天皇も京都にお住いになるのが当たり前でした。
明治時代にあってから東京に遷都(首都を移すこと)となり、天皇のお住まいも東京にと決まりました。
当初の内侍所(ないしどころ)になったのも荏原神社です。
内侍所というのは、三種の神器の鏡を天皇の近くに奉納するために作られた模倣の鏡を保管する場所のことなんですね。
三種の神器の本物の鏡は伊勢神宮で管理しているため、模倣の鏡を奉納する場所でも神聖な場所としては格上なのかもしれません。
荏原神社天王祭で周辺の伝統グルメを探すなら?
荏原神社周辺で食事をするなら「天ぷら豊樹」がオススメです。雰囲気も落ち着いていてお祭りの雰囲気を損ねない和食が食べられます。
特上天丼だと2,100円程度ですが、たまには贅沢な気持ちになるのも良いと思います。
同じく天ぷらですが、“東海道品川宿の天ぷら”として有名なのが「三浦屋」です。
極上丼という天丼も1,300円で食べられるのはリーズナブルです。お店の中も懐かしい感じがして、こちらも落ち着くと思いますよ。
「かんだやぶそば」で粋にお蕎麦を食べるのも、いかにもお祭りに行ってきたという感じがするのではないでしょうか?
1,000円前後のメニューから選べますのでこの機会に行ってみましょう。
「海中渡御」が行われるとしたら、お台場周辺での食事になるかもしれませんが、荏原神社周辺で昔の雰囲気に親しみながら食事をするのも気分が変わって良いと思います。
まとめ
荏原神社天王祭をご紹介しました。
東京のお祭りは歴史があって楽しいのですが、環境の変化によって昔通りにはできない行事も出てきているようです。
時代の流れとともに変化はしますが、現代に合わせながら、これからも残してほしいお祭りがたくさんあります。
歴史が途絶えることはないと思いますが、身近なお祭りも毎年大事に思いながら参加したいものです。
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