久喜提灯まつりの由来や2015年の日程、交通規制と見所をご紹介
盛り上がるのは夜だけじゃない!久喜提灯まつり
久喜提灯まつりは昼と夜で山車の顔が違うことでもユニークなお祭りです。
200年以上の歴史を持つ関東一の提灯まつりには“天王様”の別名があり、神社の変遷を遡るとその由来がわかります。
久喜提灯まつりの2015年の日程や当日の交通規制、また様々な見所があるのでご紹介しますね。
久喜提灯まつりと天王様、2つの名前があるのはどういう由来から?
埼玉県久喜市で毎年7月12日~18日に行われているのが久喜提灯まつりです。
八雲神社の例大祭で、別名“天王様”とも呼ばれていますが、きちんと由来がありました。
今でも同じ敷地にありますが、昔は天王院の中にある天王社(八雲神社)でした。
天王院はお寺なので、お寺の中に神社が一緒にあるという感覚ですね。
明治時代になってから神仏分離といって、お寺の仏様と神社の神様はわけて考えるべきと決められてしまったので、天王社ではなく八雲神社と名前を変えて別々のものとするようになったんですね。
今となっては、神仏分離の考え方もなくなってしまいましたが、当時はこういった影響もあったようです。
ただ、昔から天王様として大切にされてきたので、久喜提灯まつりを“久喜の天王様”と呼ぶ習慣が残されています。
お祭り自体は200年以上前からあります。1783年に浅間山が大噴火をして、畑に灰が降り注ぐなど大変な被害を出しました。
生活が苦しくなったり気持ちが荒む中、「また豊作が迎えられるように」と願いを込めて山車を曳いたのが始まりだといわれます。
久喜提灯まつりが飽きない理由は”昼と夜とでは山車がガラッと変わる”から
久喜提灯まつりには7台の山車がでます。お祭り期間中の12日と18日の2日間だけなのには理由がありました。
昼は人形山車で素戔嗚尊(スサノオノミコト)などの人形をのせていて霊験あらたかな雰囲気なのですが、夜には1台に400個以上の提灯をつけた山車に変わるんですね。
別の山車を用意して出してくるのではなく、大勢の人で山車に櫓を組み上げて提灯をつけていくのです。
しかもライトを中に仕込むものではなく、今でも蝋燭を使って灯りを取る提灯なので、蝋燭の灯が灯っているのは4時間くらいしかないそうです。組み上げた櫓に提灯をつけていく作業だけでも何と2時間もかかります。
1週間ものお祭り期間中、毎日繰り返すのは大変ですし、2日間しか見られないから有り難いものになるのではないでしょうか?
夜の提灯山車は電球ではなく蝋燭の明かりだから、柔らかな美しさを放ちます。
驚いたことに提灯山車の上部が回転する仕組みになっているので、シャッターチャンスで狙いたくなる瞬間です。
笛の合図で回り始めますので注意深く見ていましょう。
久喜提灯まつりの屋台の見所は”集合ポイント”を要チェック!
周辺で曳きまわす山車ですが、一堂に会するところを見てみたいならポイントを限定して見たほうが良いです。
そこでオススメポイントをご紹介しますね。
まず12日は12:00に八雲神社の御仮屋前で山車が集合します。
19:40には駅前通で提灯山車の連動が見られます。
20:00には駅前広場で提灯山車が集合します。
駅前通から広場に入るときにカーブがありますが、ここを勢いつけてワッと曲がってくる提灯山車が一番カッコいいと思いますよ。
18日は12:00に八雲神社の御仮屋前で人形山車が集合します。
13:00から駅前通で人形山車の連動があり、20:00になると提灯山車が集合します。
2日間共通なのが21:20からの提灯山車のけんかですね。
30m離れた場所から提灯山車同士が走って行ってぶつかる寸前で止め挑発をしあうものです。
ブレーキで止めていますが、うまく止まらないときは提灯山車がぶつかることもあるので、知らずに見に行くと事故を目の当たりにした気分になってしまうでしょう。
安全面はきちんと考えて行われていますので安心してください。
交通規制を知っていると移動も便利
久喜提灯まつりも交通規制がありますので、先に知っていると便利ですよ。
まず、12日と18日では規制の範囲が変わります。
12日は久喜駅前の県道146号線で駅前広場から「中央公民館」まで、駅を背中にして県道146号線の左にある提灯まつり通りでは駅前広場から「くき眼科」の前当たりまでが交通規制対象です。
ご紹介した道路と交差する部分でも交通規制があります。
駅のすぐ前を左右に行く市役所通りでは愛宕神社からバス発着所まで、中央公民館前の道路では「五領交差点」から「大島歯科」辺りまで、そして久喜小学校周辺で交通規制がありますね。
12日と18日の12:00~22:00の間は車で移動しにくい状況が予測されます。
JR「久喜駅」からは徒歩圏内ですので、公共交通機関を利用するのがオススメです。
久喜提灯まつりでオススメのお土産とは
さすがに提灯まつりの町だけあって”ちょうちんサブレー”があります。
”久喜クッキー”も有名で2大焼き菓子ですね。日持ちしますのでお土産にオススメです。
ちょうちんサブレーは「伊勢家菓子舗」、久喜クッキーは「プレザン・パッセ」でも販売しています。
昔からの銘菓なら、塩味の小豆あんをいれた大福の“塩あんびん”や、お饅頭をお赤飯で包んだ“いがまんじゅう”があります。
塩あんびんは「田中菓子店」、いがまんじゅうは「高のチェーン久喜店」でも販売しています。
まとめ
久喜提灯まつりをご紹介しました。
昼と夜で違った風景が眺められるのが特徴で、時間を掛けてみたくなるお祭りだと思います。
アクセスも便利なので交通規制に注意するだけで十分でしょう。
歴史を感じる風景に溶け込んでみませんか?
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