戌の日の帯祝いで腹帯はいつ巻くの?持って行くのもあり?
妊娠して初めて迎える祝い事「帯祝い」。妊娠5ヶ月に入った戌の日に、「岩田帯」と言われる腹帯を巻いて安産を祈願します。
妊娠5ヶ月(20週前後)といえば、見た目にもお腹が目立ち始め、赤ちゃんが自発的に動く胎動も徐々に感じられるようになってきます。安定期に入り、やっと体調も落ち着いてくるこの頃、安産祈願に神社へお参りしたり家族で祝い膳を囲むなどして、改めて出産の無事を願います。
いつ腹帯を巻くの?
正式には、妊娠して5ヶ月目に初めて迎える戌の日に巻くのが良いとされています。なぜ、戌の日なのか?それは、犬が多産で、そのお産が軽いことにあやかってのことと言われています。
「今年は○年」というように、子・丑・寅・…と年ごとに数えますよね。日頃意識することはあまりありませんが、実は日にちにも十二支が順に当てられています。ですから、大体ひと月に2,3回は戌の日があるわけです。いつが戌の日なのかは、ネット検索で簡単に調べることができます。また、地域によっては酉の日や子の日に行う場合もあります。
そもそも腹帯とはどんなもの?
帯祝いの当日に巻く帯、つまり初めて巻くのは紅白二筋の絹の帯。そして翌日からは、白いさらしの帯を巻くというのが伝統的な習わしですが、現在では、初めから白いさらし帯を巻くことがごく一般的になっています。儀式としての形は留めつつも、時代に合わせて変化してきているんですね。
この腹帯の名称を「岩田帯」と先に書きましたが、岩のように(!)丈夫な赤ちゃんを産めるようにという願いからそう呼ばれています。
腹帯は、既に祈祷をすませたものを神社で用意している場合や、市販の腹帯を神社に持ち込み祈祷してもらうということもできます(持ち込む場合は、祈祷の間、腹帯が祭壇に供えられますので、のしや包装紙で包んでおくと良いです)。
安産祈願で有名な神社は祈祷を毎日受け付けていたりしますが、神社により戌の日のみ受け付けという場合もあります。ご自身が行かれる神社に、初穂料(祈祷の料金)とあわせて事前に問い合わせをしておくと安心です。
腹帯は誰に巻いてもらうのが本当?
さて、こうして準備した腹帯を持ち帰り、いよいよお腹に巻きます。
仲人さんや子宝に恵まれたご夫婦に「帯親」を頼み、戌の日に合わせてその夫人に帯を巻いてもらうというのが古来よりの慣習です。また、夫に巻いてもらうことを正式としている地域もあります。
ただ昨今では、実母や姑、もしくは、妊婦自身で巻くことも特に珍しいことではなくなってきています。腹帯の巻き方を産院で教わったり、ネットでも手軽に調べることもできる時代ですからそういった変化も自然なことかもしれませんね。
腹帯って巻いた方がいいの?
絶対に必要というものではありませんが、妊娠期の腰痛や冷え対策に腹帯は効果があると言われています。
赤ちゃんの成長とともにお腹が前にせり出してくるとお母さんの体の重心も前方に移動し、倒れてはいけないと腰を反って過ごすことが多くなりがちです。こうした不自然な姿勢を続けることで腰痛になるのですが、腹帯には、その大きくなったお腹を下から持ち上げ支えることにより、腰や背中の負担を軽減する効果があります。
また、妊婦が身体を冷やすのは厳禁。ひどい場合には、早産や流産の原因にもなります。他にも、お腹の張りや冷えによる周囲の筋肉の緊張で腰痛が誘発されることもありますから、腹帯を巻いて腹部と腰回りを保温するのは良いことです。
但し、帯を強く巻きすぎてお腹を圧迫したり、血行不順を招くことのないよう、腹帯は調節して巻くことが重要です。
まとめ
筆者の場合、妊娠してからは気付くといつもお腹に手を添える癖がありました(そういう妊婦さんは多いのではないでしょうか…?)。
赤ちゃんがいるお腹を守りたいという気持ちから自然にそうしてしまうのかなと思うのですが、腹帯を巻くようになってからは、お腹周りが保護されているような意識になるのか、手を放しても大丈夫という安心感が生まれました。
腹帯は縁起物という側面で手にされる方も多いと思いますが、更に利便性や機能性を高めた妊婦帯やマタニティガードルなどもあります。ご自身の心身に合ったものを適宜使い分けるというのも賢い方法かなと思います。
なにより、着用している間、お母さんとお腹の赤ちゃんがリラックスできることが第一です…♪
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