ヨガの歴史と流派について
ヨガの歴史と主な流派についてご紹介します。
伝統的なヨガを知り、基本的なヨガのポーズ、瞑想、呼吸に役立てましょう。
<ヨガの歴史>
ヨガの歴史は今から4500年も前にさかのぼり、インダス文明の中で”修行”の一環として発祥したと言われています。古典「ウパニシャッド聖典」にヨガという言葉が記載されており、紀元前1000年頃に最古のヨーガ「ギャーナヨガ(智慧のヨガ)」が誕生しました。
その後、400年頃に現在のヨガの原点にもなっている「ハタヨガ」が生まれ、1970年代にアメリカでブームを起こし、日本にも徐々にヨガが広がっていきました。
1995年、オウム真理教の事件をきっかけに、日本でのヨガブームは一時衰退しましたが、2003年に再びマドンナをはじめとする海外セレブ達から火がつき、現在は100万人を超える人気エクササイズとなっています。
<主なヨガの流派>
●カルマヨガ(行為のヨガ)
日常の行動すべてが修行であり、因果応報の理念に基づいた奉仕のヨガです。ポーズを取ったり、わざわざ何かをするのではなく、目の前にあることに最善を尽くすことです。
●ハタヨガ
ヨガの元祖と言われ、ハタという言葉のハは太陽や吸う息、タには月や吐く息という意味があります。ポーズと呼吸を合わせた最もスタンダードなヨガです。
●マントラヨガ
マントラとは、サンスクリット語で心の中や声に出して音節や特定のフレーズを唱えることです。心を清め、集中力を高めるヨガです。
●ジニャーナヨガ(知識のヨガ)
経典、理由、経験を基本原則とし、本当の自分を知るための哲学的なヨガです。
●タントラヨガ
真の幸福は心身が満たされることという思想のもと、瞑想、禁欲主義、祭儀が取り入れられ、ハタヨガもタントラヨガから枝分かれしたと言われています。
●クンダリニーヨガ
体の中のエネルギーを引き出し、短時間で効果があるヨガとしてアスリートや格闘家たちから支持されています。ラヤヨガとも呼ばれる火の呼吸が特徴です。
●ラージャヨガ(意思のヨガ)
自分の考えや瞑想から集中力を高め、心の欲望や執着を制御するヨガです。上級者向けのヨガとされています。
●バクティヨガ(感性のヨガ)
信愛のヨガとしてインドでは最も多く取り入れられているヨガです。感情、思考、行動などすべての要素を神や導師に捧げます。
<まとめ>
ヨガにはさまざまな種類がありますが、こうした流派をもとに現代のスタイルにアレンジされています。体力的なエクササイズのイメージが強いヨガですが、肉体だけではなく心を鍛えることもできます。
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