元三大師大祭のだるま市は深大寺へ 幸先良い1年とするキッカケに
深大寺の元三大師大祭は、東京の春の風物詩とも言えるお祭りで日本三大だるま市の1つとして開催されています。
高僧のお練り行列の素晴らしさを見たり、だるま祭りでは購入しただるまの開眼を僧侶がしてくれて幸せを祈願することが出来るなど行事が盛りだくさんです。
幸先の良い1年を過ごすにも欠かせないお祭りに参加してみたいと思いませんか?
深大寺の元三大師大祭は始まりはいつ?どうしてだるま?
深大寺は古くからの歴史を持っていますが、お祭りの名前にもなっている元三大師は、良源大僧正が正月の3日に入滅されたことから来ています。
簡単に言うと、1月3日に良源と言う偉いお坊さんが亡くなったと言うことです。
元三大師の座像は比叡山に8体あったのですが、歴史にもある通り織田信長の焼き討ちによって7体が消失してしまったのです。
唯一残っている1体の元三大師様が今は深大寺にあり信仰される様になったんですね。
だるまは何の関係があるのだろう?となりますが、禅宗には達磨大師という僧侶がいて、祖師と言う「始まりの偉い人」として考えられているようです。
禅宗のお寺では達磨大師の掛け軸などは仏像と同じくらい大切にされてきたものなので、お寺だけでなく私たちの生活にも「だるま」が浸透してきました。
だるまの赤は、昔から魔除けの効果があると信じられていて、赤いだるまを家におくことで病気や不幸が防げるという考えからです。
あの形になったのは、達磨大師が壁に背を向け9年もの間座禅したことで手足が失われてしまったことからだと言うのが有力な説ですね。
肝心の元三大師大祭には盛りだくさんの行事がある
難しい由来はさておき、お祭りを楽しみましょう。
境内には300もの露天やだるまを売っているお店が出ますので、その賑わう雰囲気も厄災を払ってくれそうです。
だるまを購入すると僧侶が開眼してくれて、片目に梵字を入れてくれます。買った時は左目に「阿」、1年経って願い事が叶ってから右目に「吽」と書いてくれるんです。
これは阿吽の呼吸という言葉にある様に「阿」で願い事が始まり、「吽」で願い事が締めくりになる事を表しています。
毎年願掛けをしているとリピーターになってしまいそうですね。
だるまも個性的なユニークなものなど、種類がたくさんあって違う表情を見るのは楽しいですよ。
そして、「高僧のお練り」と言うのは、偉いお坊さんが立派な衣装を着て練り歩く行列です。
毎年3月3日と4日に行われる元三大師大祭では両日の14:00ころにお練りがあるので是非見に行きましょう。
お坊さんというと地味な着物のイメージしかないと思いますが、お練りのお衣装を見るとイメージが全く違うのに驚きます。
せっかく深大寺に言ったら蕎麦を食べてみませんか?
元三大使大祭のだるま祭りを見に行ったら、深大寺近くで蕎麦を食べてみて下さい。
大寺の周辺はキレイな水に恵まれた地域で、水神信仰も生まれたほどです。
お蕎麦は、水との関わりが強く美味しい蕎麦の実を育てるにもキレイな水が欠かせません。また収穫した蕎麦の実を碾く(ひく)には水車を利用し、蕎麦打ち・茹でる・締めるにも水なくしては出来ないでしょう。
この条件が揃っているので深大寺の近くには美味しいおそば屋さんがたくさんあるんですね。
三代将軍徳川家光も、鷹狩りの帰りに深大寺によってお蕎麦を食べたと言う話も残っているくらいなのです。
縁起の良いだるまを買って、健康に良いお蕎麦を食べて春を迎えられる良い風物詩ですね。
まとめ
深大寺の元三大師大祭は、日本3大だるま祭りの1つとして、とても賑わう行事です。
その昔は就職活動や見合いの場所にもなったくらいの注目行事で、だるまの品評会の場でもありました。
今も、10万人以上の人が訪れる厄払い祭りとして愛されていますね。
春を迎えて気持ちよく1年を過ごすのに、良い気持ちの切り替えが出来るので一度行ってみませんか?
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