遠州横須賀三熊野神社大祭までのアクセスと開催期間や見所をご紹介
江戸時代から御神輿よりも祭りの花形と言われた禰里(ねり)が見られる遠州横須賀三熊野神社大祭は静岡県の横須賀で行われます。
三熊野神社の例祭で子授けの神事を受けに各地から参加する人が多い由緒あるお祭りです。
ここでは、遠州横須賀三熊野神社大祭の開催期間や見所スポットや便利な交通アクセスと掛川ならではのグルメなどをご紹介しています!
江戸の”いなせ”な雰囲気が楽しめる遠州横須賀三熊野神社大祭とは
遠州横須賀三熊野神社大祭には禰里(ねり)と呼ばれる山車が13台出ます。
これは「一本柱万度型」と呼ばれていて、日枝神社の山王祭や神田明神の神田祭でお祭りの行列が江戸城に入っていった「天下祭」で使われていたのと同様のものです。
その時代には将軍も大手町から江戸城に入った「一本柱万度型」を見ていた流れを汲んで、遠州横須賀三熊野神社大祭の禰里でも用いています。
そこで江戸からのいなせな雰囲気を受け継いでいるといわれるんですね。
13台の禰里は神事での御供えという意味合いを持っていて、非常に華やかに作られています。
このお祭りは元禄14年(1701)年に狂言が行われた記録が残っていて、当時は禰里(ねり)がメインではありませんでした。
文化8年(1811)になって禰里が記録としての残る様になり、現代の禰里引き回しが見物のお祭りへと変わってきたようですね。
お祭り開催期間はいつ?見所ポイントは?
遠州横須賀三熊野神社大祭は2015年4月3日の揃い、4日に宵宮(よいみや)、そして5日に本楽(ほんらく)が行われます。
3日の揃いはほとんど地元の方の準備の日ですが、夜祭りの枠上げや本町通りに集まる禰里を見るのにオススメです。
2014年はぼんぼりの灯りに照らされた満開の夜桜も見られたようですね。
4日の宵宮は、お殿様の御上覧や般若の舞などが見られますし、本町通りでは禰里のすれ違いがあるのでダイナミックな迫力です。
10:30から三社礼祭囃子演技奉納祭が行われます。この三社礼祭囃子は、昭和30年に静岡県指定無形文化財に始めて指定されたものです。
演奏に合わせて“おかめ”や“ひょっとこ”のお面をつけて手古舞が見られます。
三社礼祭囃子のルーツは横須賀城主が参勤交代をするときに家臣が踊ったものが原型になっていて、地元でオリジナルのアレンジをしたものが今の舞だと言われています。
280年の歴史を感じさせますね。
5日の本楽では禰里の引き回しがメインになります。禰里の上でも踊りや太鼓の演奏をしていますので、賑やかさにも見応えがあります。
千秋楽は17:30から21:00頃となっていて三熊野神社境内で行われます。同じ時間帯で夜祭りもありますので、待っている時間も楽しいですよ。
子授けの祭りでもある遠州横須賀三熊野神社大祭
遠州横須賀三熊野神社大祭は子授けのお祭りとも言われています。
その由来は1701年に文武天皇の皇后であった藤原宮子が子供の誕生のときに熊野本宮を祀ったことから来ています。
ちなみにその時に生まれたのが後の聖武天皇だったのです。
子授けの神事は5日の本楽の日に行われますので、7:00~9:30に三熊野神社境内で受付を済ませましょう。
神事の祈祷が7:00~10:10に行われて11:00頃(西大谷川堤防)と13:00頃(水神宮)にも神事があります。
ご神体の化身である人形「おねんねこさま」を抱いて祈願することで子宝に恵まれると言い伝えられていますので興味のある方は当日行ってみましょう。
交通アクセスは便利なの?何で行くのがオススメか
三熊野神社までは車で行くと東名袋井ICから25分程度、東名掛川ICなら30分程度で到着します。
ただ、駐車場の案内がほとんどありませんし、当日はかなりの混雑が予測されます。
交通機関がオススメされていますのでシャトルバスをご紹介しましょう。
シャトルバスはJR掛川駅と大須賀支所の間で運行されます。大型バス1台で運行するのですが55人までは乗れるようですね。2~3時間おきの運行となっているので時間を確認しましょう。
その他にも路線バスがあり東海道本線袋井駅から3番乗り場で「横須賀車庫行き」か「大東支所行き」のバスを探して下さい。
降りるバス停は「新横須賀」です。このルートだと袋井駅から20分程度で到着します。
掛川でオススメのグルメも堪能しよう!
遠州横須賀三熊野神社大祭は静岡県掛川市で行われます。
静岡県は「丸子のとろろ」で有名なのでわかる通り自然薯が美味しい地域です。
この自然薯というのは長芋と同じ様なものですが自然の中で育っていてアクが少ない特徴を持っています。
また、栄養も豊富なことから健康食としても注目されています。土の中で長細く育つため、掘り起こすのもかなり慎重にしなくては折れてしまうんです。
掛川には「いも汁処 本丸」があって自然薯の料理を1年中食べる事が出来ます。
平日にはランチメニューがあり1,000円でとろろランチが食べられますよ。
また、うなぎも有名な地域ですので「うなぎ料理専門店 曳馬野」もオススメです。
浜名湖産や天竜川産のウナギを使った料理は、オリジナルメニューも含めて数多くあります。
ただ、天然ウナギは入荷が不定期なのでお店に電話をしてから行った方が確実です。
鰻丼なら2,100~3,900円で用意されています。
まとめ
遠州横須賀三熊野神社大祭では、江の文化を受け継いだお祭りが見られます。
夜桜を見ながらの宵宮も人気があるので、是非行ってみたいお祭りなのではないでしょうか?
地元グルメを楽しみながら有意義な観光ができますよ。
交通機関や天気の確認をしていくことをオススメします。
2014年のお祭りは少し肌寒く感じられたようなので、天気予報で曇りになっていたら1枚多く着ていった方が良いですね。
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