自律神経が乱れる更年期を有酸素運動が改善されるわけ

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女性だけではなく男性にもあるといわれるようになった更年期障害。
思春期の変化は学校で教えてくれても、更年期のことは誰も教えてくれなかったのではないでしょうか?
現在、更年期の人、これから更年期を迎える人も基本的な事が分かれば快適に過ごせるようになります。

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更年期に自律神経乱れが出るのはどうしてなの?

45~55歳ころが更年期障害になる期間の目安だといわれています。

人によって閉経の時期が違うので、前後5年ずつを基準と考えれば我慢の時期もそれほど長くはありません。女性は1ヶ月の中でも2種類の女性ホルモンのバランスに影響されて、体調や精神的なバランスを崩しやすいですよね。

そのため閉経に向けて女性ホルモンの減少傾向が出ると、イライラしたり倦怠感やのぼせ・ホットフラッシュに悩んでしまうのです。

脳の中で女性ホルモンの管理をしている脳下垂体と、自律神経の管理をしている視床下部がすぐ近くにあるので相互作用をしてしまうからだと言われています。

脳下垂体でトラブルが起こると視床下部にまでトラブルが伝わるというイメージですね。更年期では脳下垂体から視床下部に、30代ころのプレ更年期では視床下部から脳下垂体へとトラブルが伝わるのです。

言葉は難しいですが、とてもシンプルな仕組みなのがわかりますよね。
更年期になって女性ホルモンが減少すると、自律神経の乱れが出て気持ちも落ち着かなくなるのはこういう仕組みからなのです。

脳の中の話なら自律神経乱れはどうしようもないんじゃないの?

自分で自分の脳をコントロールなんてできないでしょ?と誰もが考えます。

ところが自律神経は私たちがちょっとコツを使うことでコントロールできるのをご存じでしょうか?

自律神経には、興奮状態を作る交感神経と、リラックス状態を作る副交感神経の2つで成り立っています。どちらか一方だけが活発なら良いと言うことではなくバランスが大事なんです。

1日の中でも仕事のときは集中力が必要で交感神経が活発、帰宅して寝るころにはリラックスしたいので副交感神経を活発に…と知らないうちに使い分けができています。

自律神経乱れを感じるときは、交感神経が活発な状態が長すぎる傾向があるので、副交感神経が活発になるテクニックを使えば良いだけです。

もちろん、これだけで更年期の不快感が全て解決できるわけではありませんが、少しでも症状を軽くするのにオススメなのです。

更年期の自律神経乱れには有酸素運動が一番

さて、ここからは具体的な方法のご紹介ですが、また少しややこしい言葉も出てきます。

有酸素運動というのは軽いウォーキングや体操、ヨガなどのゆったりと呼吸できる運動のことをいいます。更年期で自律神経乱れが出ているときはストイックな運動をしなくていいんですよ。激しい運動は交感神経を盛んにしてしまうからです。

有酸素運動がオススメなのは、脳に良い影響があるとがわかっているからです。

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私たちの脳の中には色々な物質があり、複雑な働きをしています。その中でもβエンドルフィンの効果に注目してみましょう。

お腹がいっぱいになったときに幸せだと感じませんか?このときに仕事をしているのがβエンドルフィンです。痛みの緩和をするモルヒネよりも効果もあるといわれています。

ウォーキングを始めると30分経過したときにβエンドルフィンが盛んに分泌されます。医師の中にもこの働きを活用し、βエンドルフィンで空腹感を紛らわせるダイエットをしている人もいるほどです。

更年期は体の症状から気分が落ち込んでしまうので、βエンドルフィンが多くなる有酸素運動で気分までスッキリさせるのはとても良い方法です。

そして更年期に過度なストレスを受けると、ノルアドレナリンの作用で感情が爆発しそうになることがあります。そんな時にもβエンドルフィンがなだめてくれますよ。

有酸素運動さえしたくない!そこまで自律神経が乱れた更年期には

更年期で自律神経乱れが強いと、有酸素運動さえしたくないと思うことがあるでしょう。

ホットフラッシュといって上半身のほてりや多汗があれば外出することが苦痛だといわれています。

基本的には少しでも外の空気に触れてリフレッシュすることをオススメしたいのですが、ツラいときでもβエンドルフィンを盛んにする方法をご紹介しますね。

好きな音楽を聴くとか、キレイな景色の写真集を見てもβエンドルフィンが出るといわれています。また、香りの作用も効果的なので、アロマオイルの香りを活用している人もいるんですよ。

アクティブに体を動かさなくていいので、倦怠感が強いときや気持ちが落ち込んで動けないときにもできますね。

男性更年期でも自律神経乱れが出る?

最後に最近話題になっている男性の更年期にも触れておきましょう。

女性の更年期とはメカニズムが違っていて、男性ホルモンの減少で様々な症状を感じるものです。

70代になると20代の半分くらいの男性ホルモン量に減少するようですね。筋肉を増やすとか維持することも難しく逆に内蔵脂肪が増加するので、メタボリックシンドロームになる可能性が高くなります。

他には、うつや認知症、骨粗鬆症などを感じるようになるでしょう。

男性で8の倍数、女性で7の倍数に注意と言われるのは?

男性機能の低下も始まりますので、これらの症状から強いストレスになるんですね。人によって感じ方が違うので今までは男性更年期が注目されることはありませんでした。

それぞれの症状が強くなって男性更年期が重症化するケースもあるので、気になるようなら病院で男性ホルモン値を検査するところから始めましょう。

おわりに

更年期にありがちな自律神経乱れを有酸素運動で改善する方法をご紹介しました。
なかなか周囲からの理解が得られないので、一人で悩んでいる方が多いと思います。メカニズムの解明で様々な治療方法や緩和方法がありますので楽にできるものから始めてみましょう。

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