新盆で準備しておくことや失礼にならないお返しや決まりを大公開
お身内が亡くなって始めて迎えるお盆が新盆です。
初めてのことで戸惑ってしまうという方もいると思いますので、新盆で準備することやお供え物、失礼のないお返しなど流れやマナーに関してご紹介しますね。
中には僧侶と相談したほうが良いこともあるので確認して下さい。
新盆ってどんな準備をしておけば良いの?
一般的にはお盆の前に四十九日が開けると、その年に新盆を迎えても良いといわれますが、今は翌年にするものと傾向が変わっています。
仏壇のあるご家庭では、8月に入ったら仏壇のお掃除をしてください。
他に用意するものは盆提灯があります。新盆には白い提灯に家紋が入ったものを用意することになっています。
ただ、この時にしか使わないので今は白い新盆用の提灯ではなく柄入りの盆提灯を用意しても構わないことになっています。
精霊棚を備えますが、これは小さな机に茄子牛や胡瓜馬、御供えなどを置く棚です。
僧侶が来ると棚教をあげますので用意したほうが良いと思います。
宗派によって多少違うこともあるので、僧侶に相談しながら進めてください。
近しい身内を呼んで食事会をする予定なら、会食の準備も必要でしょう。
身内に対してはお返しや食事・接待の用意、僧侶に対しては「御布施・御車代」、会食に出ないなら「御膳料」を包むなどの用意をします。
新盆に御供えするものは何が良い?頂き物はどうするの?
新盆のお供えは精霊棚を備えるなら棚の後ろの方にそうめん・さやつきの豆・ホオズキをぶら下げます。
そして手前の棚の上には花・密湯(お湯に砂糖を溶かしたもの)・水の子・夏のフルーツ(生菜)・霊膳をお供えするのが正式な方法です。
水の子というのは研いだお米と小さなさいの目に切った人参やきゅうり、なすびを混ぜたものです。
宗派で異なる部分もあるので僧侶に確認しながら準備したほうがスムーズだと思います。
お盆の時期は1年の間で僧侶が最も忙しい時期で連絡が取りにくいこともあります。
連絡を取るなら7月中旬から始めるのがオススメですよ。
かなり簡略化されてきているので故人の好きなものをお供えしておけば良いといわれることもあるでしょう。
生前好んでいた食べ物で構いませんが、お寿司などの生ものはNGとされていますので注意して下さい。
お菓子をお供えするなら、左右一対になるようお皿などに盛りつけ、施主家として「御供え ○○家」と書いたのしをつけた菓子折も備えておきましょう。
新盆に起こしになるお客様も、菓子折にのしをつけてお供えを持参したら、仏壇に供えるのがマナーです。
お供え物にのしがついているなら、こちらではなく仏壇に向けてのしの名前が向くように備えるのが基本です。
また逆に新盆に伺う場合なら香典袋は「御仏前」とフルネームを添えます。
新盆のお返しってになにを選ぶと失礼がないの?
新盆には親戚の方から盆提灯や香典を頂くと思います。
そんな時も頂いたまま、ということにはならないのでお返しを考えなくてはいけません。
金額の目安は頂いた品物・お香典の1/3の金額であれば問題ありません。
形になって残るものより、お菓子など食べてなくなる贈答品を選ぶことが多いですね。
時期的にも水ようかんなど水菓子が多く選ばれています。
もちろん、のしもつけます。この場合は「初盆志」と送り主のフルネームを記載してください。
施主家からのものということで「○○家」とすることもあります。
お香典の他に「御花料」「御供物料」として頂くこともありますので、1/3の金額でお返しするものと考えて下さい。
会食の用意をした場合、忙しい方が持ち帰ることもできるよう折り詰め弁当を選んでおくと便利です。
仕出し弁当の店では持ち帰り用にビニールの風呂敷やビニール袋をサービスでつけてくれるところもあるので相談して下さい。
金額別でお返しの品を選ぶなら?オススメ3アイテム+α
お香典など頂き物の金額にあわせてお返しの品を選ぶことになります。
3,000円の頂き物なら1/3の1,000円前後のお返しになりますので、精霊棚にも御供えすることを考え、そうめんをきちんと包んで渡せるようにしておけば良いでしょう。
5,000円なら1/3の1,600円前後ですので水菓子がセットになった菓子折がオススメです。
10,000円なら1/3の3,300円前後で選ぶことになるので調味料や洗剤のセットが無難なところだと思います。
持ち帰って頂くときに邪魔にならないと言うことで、カタログギフトをお返しに使うことも多くなっています。
先方のご都合も考えながら選んではいかがでしょうか?
おもてなしには何があればいいの?
会食だけではなく法要が始まるまでお待ち頂くにもお茶やお菓子はあったほうが良いですね。
できるだけ手間をかけずにサッと出せるようにペットボトルのお茶やコーヒーを買っておいて冷蔵庫に入れておけば飲み物は楽です。
それにあわせてお茶菓子もあれば便利です。
温かいお茶が必要なら急須を取り替える手間を省くのに、お茶パックに茶葉を摘めて4~5個作っておけば、スムーズにお茶を出すことができるでしょう。
もちろんティーパックでもOKです。
茶碗や茶托なども前の日には洗っておくと慌てることがなくなります。
座布団を用意するなら天気のいい日に干しておいて、後は床に正座をするのが大変な人のためにイスを用意しておくのも心遣いです。
僧侶のおもてなしは、忙しい時期で時間に追われていますので、お茶も湯飲みに7分目くらいの量に減らしてすぐに飲み干せる温度で支度すると良いのではないでしょうか?
まとめ
新盆の準備やお返しの品などをご紹介しました。
初めてのことだったり、普段から慣れていることではないのでわからないことが多いと思います。
相談できる僧侶がいれば細かいことも確認しながら準備するのが確実な方法です。
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